2.被害の概要

 地震動による建物等への被害は八戸市を中心に発生しているが、特に市街地に集中していたのが特徴である。しかし、被害を受けていない建物も多く見受けられた。
 建物への被害は、市内朔日町にあるパチンコ店では1階部分がつぶれ、一階の柱が破損して、内部の鉄筋が折れ曲がり、市庁旧庁舎、NTT局舎などは柱や壁面に亀裂が入る、壁面が剥落するなどの被害が生じた。八戸東高校の校舎は一階の柱が破損して、内部の鉄筋が折れ曲がり、柱や壁面が剥落した箇所が随所にあった。また、多数の家屋でガラスが割れる被害を生じた。これら建物への被害は市内中心部で著しい。また、市民生活に欠かせないライフライン(電気、ガス、水道)の被害が発生し、特に水道への被害が大きいようであった。道路の損壊に伴い市内6ヶ所(県警調べ)で通行止めとなり、特に市内松が丘では70〜80mの長さに及んで道路が崩落し、路面が多数に切断され、車2台が被害に巻き込まれた。
 市内の震度分布は、建物の被害、現地及び電話による聞き取り調査の結果から、震度6または震度5と推定される地点が多かった。なお、同市内でも場所によっては震度4と推定される地点もあった。
 港湾地域を中心に液状化による噴砂現象及び亀裂や陥没が発生している。八戸港の河原木地区、八太郎地区埠頭は随所に亀裂、段差、陥没や液状化現象がみられ、八太郎地区4号埠頭の陥没が著しい。
 漁港は港内や建物への被害は発生していない。

             「災害時地震・津波速報(気象庁 平成7年1月24日)」より

図 表

表3-01 本震及び余震の被害額の合計(青森県)  その1
表3-02 本震及び余震の被害額の合計(青森県)  その2
表3-03 本震及び余震の被害状況(青森県)  その1
表3-04 本震及び余震の被害状況(青森県)  その2
表3-05 本震及び余震の被害状況(青森県)  その3
写3-01 被災したパチンコ店
写3-02 県立八戸東高等学校。
間仕切りが上からの力で大きく曲がってしまった。
写3-03 柱の中央に亀裂が入った西側八戸市庁舎
写3-04 大きな被害を受けた住宅
写3-05 三沢市姉沼橋付近、右側門柱に向かって亀裂が走っている。
写3-06 三沢市平畑、小川原湖温泉浴場。床が大きくゆがみ柱も傾いている。
写3-07 高館むつ市川停車場線の道路陥没
写3-08 新郷村堂ケ前、栃柵手倉橋線。路肩が大きく陥没。
写3-09 八戸市河原木字見立山、JR東北線陸奥市川−八戸間で路盤に土砂崩れ。
写3-10 十和田市東十三番町。水道管の被害状況。
写3-11 新郷村西越地内。水田が斜面を流れ落ちた土砂に埋没した。
写3-12 六戸町鶴喰地内。水田陥没。
写3-13 八太郎1号埠頭D岸壁
写3-14 アスファルトタンクの座屈
写3-15 八戸港八太郎4号埠頭P岸壁の路盤沈下
写3-16 石油コンビナートに見られた液状化現象
写3-17 大畑町正津川漁港で護岸が倒壊

 


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