家具はこんなふうに倒れる

 

1 重心が低ければ安定するはずだが・・・

 
 


 一般に家具であれ、建物であれ、ものには全て重心があり、それぞれの重心の位置は、プロポーションつまり幅や奥行き、高さ、そして重量などによって決まります。
 この重心が、低ければ低いほど倒れにくいはずですが、造り付けでない家具のように床の上に置いただけのものは、重心の低いものであっても、実際には建物の構造や階数、置かれた部屋の状況によって倒れやすさが違ってきます。
 たとえば、建物が鉄筋コンクリート造の集合住宅であるか、それとも木造の戸建住宅であるかなどによって揺れ方は違いますし、同じ集合住宅でも、建物の高さや階数によっても、揺れ方は違います。(図@転倒のメカニズム)



2 家具は形や置かれた条件で多様な動き方をする

 
 


 こうした建物本体の揺れ方、家具それぞれの揺れ方、あるいは家具を置いた床材の種類などによって家具はさまざまな動き方をするわけです(図A地震による家具の動き方パターン)
 具体的には、洋ダンスや冷蔵庫のような背の高い家具や家電製品には、前後に揺れながら歩いて移動してしまうロッキング移動と呼ばれる動きもみられます。
 また、食器棚や整理ダンスのように積み重ねてある家具の上の部分や、テレビ台に乗ったテレビなどがジャンプをしたり落下するケース、あるいはロッキングを起こさず床面を滑って移動するケースなど、置かれた条件によってその動きは多様です。



3 家具を転倒させないためには固定が必要

 
 


 地震で大きく揺れても、家具が動かないようにするには、大きな力が必要です。
 たとえば、家具の上部で支える図3(図3転倒させないメカニズム)のようなケースでは、家具の全重量の1/2以上の力が必要となります。
 いずれにしても、地震の揺れによる家具の転倒や移動を防ぐためには、できるだけ建物本体に家具をより安全に固定しておきたいものです。



 

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